【完全版】おすすめのコンベクションオーブン19選｜おすすめ料理や選び方

コンベクションオーブンとはオーブン内に内蔵された対流ファンによる熱風で、食材を均一に焼き上げられる調理家電です。オーブントースターとオーブンレンジのいいとこどりをした便利商品として、近年人気が高まっています。

コンベクションオーブンの機能をよく知らない方は、少し手を出しづらいイメージがあるかもしれません。しかし、ケーキやクッキーといったお菓子から茶碗蒸しやノンフライの揚げ物まで、非常に幅広い料理が楽しめる汎用性が高いアイテムなのです。

この記事では、コンベクションオーブンのおすすめ商品を紹介します。コンベクションオーブンのメリット・デメリット、さらに選ぶ際のポイントについても詳しく解説するので、ぜひ購入前の参考にしてください。

ここではまず、コンベクションオーブンとはどのようなものなのか「特徴」や「価格相場」について解説します。

コンベクションオーブンとは庫内にファンが搭載されており、そのファンで熱風を循環させて加熱するコンベクション＝対流で調理ができる調理家電です。電気式ヒーターで部分的に加熱するオーブントースターやオーブンレンジとは異なり、熱が庫内全体に行きわたって食材を包みます。

また、庫内温度がファンで一定になるため、焼きムラなく短時間で焼き上げることが可能になるのです。中までじっくり火を通しつつ、熱風により食材の表面はパリパリサクサクに仕上がります。

コンベクションオーブンの相場は1〜2万円程度です。ただし、ビストロやヘルシオといった高級スチームオーブンレンジに搭載されているオーブンもコンベクション式ですが、こちらは10万円〜と非常に高価です。スチームなどその他の付加機能がある場合は、コンベクションオーブンであっても価格は高くなります。

コンベクションには「（空気などの）対流」という意味があります。コンベクションオーブンは対流ファンが庫内で熱風を循環させながら調理するので、食材全体に均一な熱が行き渡り、ムラなく焼き上がるのが最大の魅力でありメリットです。

このコンベクション調理によって、表面だけが焦げてしまうことがなくなるため、お料理が苦手な方にもおすすめです。表面はパリッとしつつも中はジューシーにふっくらとした仕上がりに焼き上がります。

コンベクションオーブンを使用すれば、油を使わないノンフライ調理をすることも可能です。揚げ物はカロリーが気になるという方や、油もので胃がもたれるという方も、コンベクションオーブンを使えばヘルシーな食事が楽しめます。

そのため、新しいオーブントースター・オーブンレンジの購入を検討中で、普段の食事に気を遣いたい方には、コンベクションオーブンがおすすめです。

コンベクションオーブン3つ目の魅力は、時短料理ができるという点です。コンベクション機能により熱風を素早く庫内に循環させることで、予熱時間の短縮につながります。したがって、予熱が完了するまでの時間を無駄にすることなく、素早い調理が可能です。

ご飯を作る時間が限られている方や、忙しい時間帯に素早く使いたい方には、調理時間を大幅に短縮できるコンベクションオーブンをおすすめします。

コンベクションオーブンは「グリル機能」と「オーブン機能」を兼ね備えていることから、オーブントースターとオーブンレンジの役割を1台でこなすことができます。しかし、電子レンジのあたため機能はありません。

ちょっとした食材やお弁当を温めるためのレンジ機能がついていないので、レンジをよく使用する方は不便に感じるかもしれません。レンジ機能を使用したい場合は、コンベクションオーブンとは別にあたため機能が搭載された電子レンジの購入を検討する必要があります。

上記の通りコンベクションオーブンには電子レンジ機能は搭載されていないため、電子レンジが必須な場合は2台購入することになってコストがかかります。それと同時に、スペースが限られるキッチンでは置き場所に困るというデメリットもあります。

また、オーブンレンジのように左右・背面がピッタリ設置できる製品はほとんどないので、放熱のためにスペースを10〜15cm空けなくてはいけないことにも留意しなければなりません。

電子レンジと2台持ちをする場合は、レンジラックを使用したり冷蔵庫の上などデッドスペースを活用したりして、スペースを確保する必要があります。狭い部屋の場合はコンベクション機能にこだわるよりも、あたため機能とグリル・オーブン機能が搭載されたオーブンレンジを購入するのもおすすめです。

オーブンレンジのレシピをコンベクションオーブンで調理する際、同じように仕上げるためには調整が必要な場合があります。庫内の温め方がそれぞれ違うので、焼き色が変わってくる可能性があるからです。また、トースター用レシピも同様に注意し利用しましょう。ただし、レンジやトースターには「個体差」や「癖」があるため、その感覚を覚えるように使用を重ねてください。

以下の表で、コンベクションオーブンとオーブンレンジ・トースターの違いを確認していきましょう。

上記の通り、コンベクションオーブンは、コンベクション機能はもちろんのことレンジ調理を除いた調理方法が可能です。一方、オーブントースターはオーブン調理とグリル調理だけですが、オーブンレンジではレンジ機能まで使用できるようになっています。

電子レンジは食材を温めることが目的の調理家電なので、レンジ調理しか使用することができません。できる調理方法がそれぞれ少しずつ違うので、自分がどの機能を使ってどのような料理をしたいのかよく検討してから選ぶようにしてください。

高級オーブンレンジは一定以上のランクの機種を買うと、ウォーターオーブンであるシャープ以外はほとんどの機種でコンベクション機能が標準搭載されています。例えば、「熱風オーブン」「対流式」などが製品や説明書に記載されているものがコンベクション機能付きのオーブンレンジということになります。

では、「オーブンレンジにその機能がついていれば、コンベクションオーブン自体いらないのではないか」と疑問に思いますよね。しかし、コンベクションオーブンと機能のついたオーブンレンジでは「予熱時間」に違いがあります。

コンベクションオーブンの予熱にかかる時間は5分程度とスピーディーに予熱が完了する機種が多いのに対して、高級オーブンレンジでは5分で予熱が完了する製品は最上位機種のみと非常に少なくなっています。

コンベクションオーブンの基本的な使い方はオーブンレンジと同じです。以下がコンベクションオーブンの使い方・調理についての特徴となります。

• 全てコンベクション機能で加熱ではなく、時間を調節してオーブン機能と組み合わせて使うレシピが多い
• 熱風を当てるので表面がパサつきやすい（アルミホイルをかぶせる・時間調整などで対応）
• トーストはコンベクション機能だとパサつくので非推奨の機種が多い
• スローベーク（下火のみ）はコンベクションオーブンの特徴

コンベクションオーブンは「癖を見極めて温度管理すること」が重要です。オーブン用のレシピでそのまま作ると焦げる可能性が高いので注意してください。最初はコンベクションオーブン用のレシピで調理をし、癖を把握してからオーブン用のレシピでレパートリーを増やしていくのがおすすめです。

揚げ物やピザを作りたいときにおすすめなのが「コンベクション機能」です。コンベクション機能は、上下のヒーターが発する熱をファンで対流させる機能です。庫内全体にまんべんなく熱風が行き渡るので、食材を包み込むように焼き上げます。

コンベクション機能を使えば、ローストビーフ・ローストチキン・ハンバーグなどもふっくらと焼き上がります。ケーキやクッキーなどお菓子作りにも応用可能な上、天ぷらや唐揚げを温め直す時もベチャっとせずサクッとした食感を楽しめます。

「グリル機能」は上部ヒーターのみを使い食材の表面を熱するので、焼き魚やグラタンのようにこんがりとした焼き色と香ばしい香りを楽しみたい時におすすめです。グリル機能を使えばトーストも焼けます。

コンベクション機能は中まで火を通しますが、グリル機能は食材の表面のみに焼き色を付けられます。コンベクション調理だけでは焼き色が足りないという場合は、グリル機能で焼き色だけつけるという使い方も可能です。

クッキーやケーキなどのお菓子作りや、パンを焼くときに活用できるのが「オーブン機能」です。オーブン機能は上下のヒーターを使い、一定の高温でじっくりと焼き上げるのが特徴です。そのため、熱を通すのに時間のかかるチキンの丸焼きやローストビーフを作りたい時におすすめです。

スチーム機能を搭載しているモデルなら、蒸し焼きといったヘルシーな料理も作れます。また、コンベクション機能をオフにできるモデルを選ぶと、中までしっとりと焼き上げたい時に便利です。

「スローベーク」は下部のヒーターだけを使い、下からじっくりと火を通す機能です。茶碗蒸し・プリン・豚の角煮などを作りたい時におすすめ。鍋ごと入れて煮込み料理にも活用できます。

じっくりと時間をかけて焼き上げるので、ふわふわのスポンジケーキを作りたい時にも便利です。ピザトレーを使ってピザを焼けば、底面がカリッとしたクリスピーピザになります。

オートメニューとは、いくつかあるメニューの中から選びボタンを押すだけで、火加減や温度を自動調節して最適に仕上げる機能です。すべてコンベクションオーブンがやってくれるので、初めて作る料理もほとんど失敗がありません。料理のレパートリーを増やしたい方は、オートメニューが豊富なモデルを選びましょう。

一人暮らしなら5L程度のコンパクトサイズ、4人家族で朝はパン派の家庭には1度に4枚のトーストを焼ける15Lサイズなど、人数や使用目的に合わせてサイズを選びましょう。コンベクションオーブンは、庫内サイズが大きくなるほど本体サイズは大きくなります。また、使用中は本体が高温になるため、周囲には物を置かないといった注意も必要です。

庫内容量は作りたい料理に合わせて選ぶのがポイントです。庫内容量はL（リットル）で表記されていますが、メーカーによっては「Lサイズのピザが焼ける」というように、具体的なもので大きさを表していることも。例えば、Lサイズのピザや丸鷄をローストチキンにしたい場合は15L前後のサイズが目安です。

残ったおかずや揚げ物の温め直しがメインなら、5L前後のコンパクトサイズでも問題ありません。また、ホールケーキを焼きたい場合は、庫内の高さが20cm前後の製品を選びましょう。

製品によっては、庫内が上下の2段・上中下の3段に分けて調理できるものがあります。同時に2〜3段で調理できる製品であれば、「上の段で肉を焼き、下の段で野菜を焼く」といったことも可能なので、時短料理がしたい方や家族が多いご家庭、ホームパーティーをよく開く方に最適です。

また、大容量が欲しいが本体サイズが大き過ぎて設置スペースがないという場合は、庫内が2段のタイプを選ぶとサイズが少し小さくなるためおすすめです。ただし、その分高さが出るので上部のスペースに余裕があるかどうか確認しておきましょう。

コンベクションオーブンは庫内に熱風を循環させるため、使用中は外側も高温になります。うっかりドアに触ったり、小さいお子さんやペットがオーブンに近づいたりすると火傷する可能性があり大変危険です。

安全性を重視して選びたいのであれば、耐熱構造の二重扉を採用したモデルがおすすめです。耐熱構造の二重扉があれば、表面温度を約30℃低減できます。また、火傷のリスクだけでなく火災のリスクも減らせるのがメリットです。

料理のレパートリーを広げたい方には、温度調節範囲の広いモデルがおすすめです。35～250℃までといったように調整範囲が広いと、低温調理も高温調理も思いのままです。細かく設定できればそれだけ好みの焼き加減にできるというメリットもあります。30℃前後の低温が使えると、パン生地を発酵させたい時にも便利です。

タイマー機能があれば、設定した時間になると終了するので焼きすぎを防げます。他の家事をしながら料理も作りたいという時も、タイマー機能を活用すれば付きっきりで見ていなくても安心です。簡単な料理は短時間で済みますが、時間がかかる本格料理をしたい場合は長めにタイマー設定できるものを選びましょう。

コンベクションオーブンのデザインは、コンパクトサイズから大容量までメーカーによっても実にさまざまです。長く使用できるアイテムなので、置き場所にあった色やデザインを選ぶことにも重視しましょう。他の調理家電と色を揃えると、統一感が出ておしゃれに見えます。

シンプルなデザインを選べば、多少色や形が揃わなくてもインテリアに馴染んで飽きずに長く使えます。気に入っているメーカーがある場合は、同じメーカーで揃えるのもおすすめです。

コンベクションオーブンは複雑な構造の製品が多いので、お手入れのしやすい製品を選ぶことも大切です。デザインが気に入って購入しても、お手入れが面倒だと使うのが億劫になってしまうかもしれません。ポイントはパーツを取外して洗えるかどうかです。

庫内だけでなく扉やトレーにも油やソースが飛び散ります。メニューによっては食材のニオイが染み付いてなかなか取れないことも。お手入れのしやすさや、清潔さをキープしたい方にはパーツを外して丸洗いできる製品がおすすめです。

コンベクションオーブンは高火力が魅力ですが、それ故に電気代が気になる方は省エネモデルがおすすめです。流通しているものでは1200～1300Wが多く見られます。1200Wのコンベクションオーブンを1時間使用すると電気代は約31円、1300Wを1時間使用すると電気代は約35円です。使用頻度が多い場合は、省エネモデルかどうかワット数も併せて確認しておきましょう。

イタリア生まれの家電メーカーであるデロンギは、日本でも大変人気があります。中でもコンベクションオーブンはデザイン性が高く、キッチンをおしゃれに演出したい方におすすめです。もちろん機能性にも優れているので、デザイン・機能性を重視して選びたい方にも満足度は高いでしょう。

シロカのコンベクションオーブンは、コンパクトで省スペースでも設置できるモデルが多く見られます。一人暮らしや少人数世帯に丁度いいサイズが豊富です。コンパクトでもノンフライ調理ができ、高火力でグリル調理をしたい時にも重宝します。また、手が届きやすい価格帯で購入しやすいのも魅力です。

メーカーの信頼と実績、技術の高さにも定評のある日立のコンベクションオーブンは、ノンフライ調理ができるのでヘルシー料理を作りたい方におすすめです。また、充実メニューは料理のレパートリーを広げたい時に役立ちます。操作が簡単なので、初めてのコンベクションオーブンにもおすすめです。

高機能にもかかわらず手頃な価格の商品が揃うアイリスオーヤマでは、9通りもの使い分けができるコンベクションオーブンが販売されています。1台あれば低温調理からノンフライ調理までさまざまな料理に挑戦できます。その上、購入しやすい価格設定なのが嬉しいポイントです。

あまり料理が得意ではない方には、自動メニューが充実したパナソニックのコンベクションオーブンをおすすめします。70℃の低温調理から、最大300℃の高火力調理まで幅広い温度に対応できるのも魅力。今まで作ったことのない料理も、自動メニューであれば安心です。

テスコムのコンベクションオーブンは、どんな雰囲気のキッチンにもマッチするシンプルなデザインとコスパのよさが魅力です。安くても機能性はしっかり考えて設計されているので、低温調理や高火力調理まで幅広いメニューを楽しめます。一人暮らしからファミリーまで、ライフスタイルに合わせて選べるのも魅力です。

タイガーは魔法瓶の技術をコンベクションオーブンにも生かしています。保温性の高い2重構造を採用したことで、焼きムラができにくくこんがり焼き上げたいグリル料理に活躍します。また、ワンタッチで簡単調理ができる機能などもあり、ピザや肉料理、ケーキやトーストまで幅広い用途に使えるのも魅力です。

コンベクションオーブンがあれば、料理の幅がグンと広がります。難しい操作もなく初心者にもすぐに使いこなせるようになるので、これから料理の腕を上げたいという方におおすすめです。また、料理の時短になる上、美味しく焼き上がるのがポイントです。紹介した中に気になる商品が見つかったらぜひチェックしてください。