トースターとオーブンの違い｜コンベクションオーブンとは？代用はできる？

朝食がパン派の人にとってなくてはならない調理家電といえばトースターです。食パンを美味しく焼くためには欠かせないものですが、オーブンやグリルで代用しているという人も多いですよね。実際に「わざわざトースター買わなくても」という声も多くあります。

つまり、オーブンとトースターの違いを明確にわかっていない人も多いということです。オーブンやレンジが普及した今、オーブンとはどういう調理に適しているのかとなかなか聞きづらいという人も少なくありません。そこで今回は、オーブンとトースターの違いについて解説します。

オーブンとトースターの違いだけでなく、それぞれにおすすめのレシピや代用・使い分けについても説明。さらに、さまざまな料理が作れるオーブンとトースターのおすすめ機器を紹介します。それぞれの違いを正しく知って、より美味しい料理を楽しみましょう。

中までしっかりと火を通したいときに使うのがオーブンです。オーブンは、100℃以上の高温で食材を蒸し焼きにする調理器具のことで、赤外線と熱の対流効果よって食材に火を通していきます。オーブンは蒸し料理やお菓子作りなど幅広い調理ができるのも魅力です。

また、オーブンは予熱ができるので、予め庫内を温めておくことで食材の旨味を逃すことなく調理できます。さらに、オーブンは広い庫内全体を温められるため、塊肉を使った料理や食パンを焼くといった調理にも最適です。2段調理ができるオーブンであれば大量調理もできます。

オーブンでは直火の代わりにヒーターと対流熱を利用して、じっくりと火を通すのが特徴ですが、グリル機能は、短時間高火力で食材を一気に焼き上げることができます。また、食材の表面にしっかりと焼き色をつけることができるのもグリルの特徴です。

魚焼きグリルの直火と近い機能になりますが、直火よりも表面に熱が均等に伝わりやすいため表面をカリッと仕上げることができます。ただし、グリルは中まで火を通すことは苦手です。食材に厚みがありすぎると、中まで火が通る前に表面が焦げてしまうことがあるので注意しましょう。

トースターは食パンをトーストするための調理家電です。元々ポップアップ式が主流だったのですが、現在は平置きが多く販売されていてトースト以外の用途も広がっています。加熱方法としては、トースターは電熱線から放射される熱を利用しているのが特徴です。

そのため、フライを温めたりピザを焼いたりという使い方はできますが、大きめの食材を中まで火を通すのには向いていません。最新の機種は温度調節ができ、よりオーブンに近いものも発売されていますが、従来のトースターとして考えると、表面への加熱に向いた調理家電です。

電子レンジはオーブン・トースターとは完全に別物です。レンジ機能は、マイクロ波という電波によって、食材に含まれる水の分子を振動させて摩擦熱を発生させる仕組みになっています。

オーブンやグリルの機能は、どちらも外部の熱によって食材を加熱しますが、レンジは食材が持つ水分から熱が発生するので、短時間で食材の内部にも熱を通すことができるのが特徴です。そのため、冷凍食品の解凍にも適しています。ただし、アルミホイルや金属型は加熱できないため、使用には注意が必要です。

オーブンとトースターでは加熱できる温度が違います。一般的なオーブンは230℃くらいまで温度を上げることができますが、トースターは500W/180℃前後までが一般的。オーブンのように詳細な温度設定もできません。

最近のトースターは200~220℃の温度表示があるものも多いので、一見「オーブンと同様の機能がある？」と思ってしまいますが、庫内の温まり方や加熱方法が異なるので別用途として扱うべきですね。細かく温度管理をしたい人はオーブン、簡単なものしか焼かないという人にはトースターがおすすめです。

最近のトースターは1000W(220℃)が多いので、オーブンと比べても温度差はあまりありません。しかし、加熱方式の違いにより火の通り具合や焼け方には違いが生じます。それぞれの特性を理解して、より効率的に調理しましょう。

※スマートフォンの方は以下の図は横スクロール可能です

同じ料理でも、どのように仕上げたいかで選択肢は変わってきます。オーブンとトースターの違いをグラタンで例えると

• 中のソースから表面のチーズまで、一から火を通したい場合はオーブン
• 表面のチーズを焦がしたい場合はトースター

このように、それぞれの特徴に合わせて使い分けると効率的です。何がどのような料理に適しているのかは、以下の表を参考にしてくださいね。

コンベクションオーブンとトースターの違いは、熱を巡回させるファンの有無です。コンベクションオーブンは、ヒーターで発生させた熱をファンで庫内に巡回させて調理を行う仕組みです。そのため、高音の熱風で食材を包み込んで調理ができます。

焼きムラが発生しないので、パンがふっくら焼き上がりお肉や魚にもしっかりと熱を通せます。機器によってはファンを止めることもできるので、1台で何役もこなせるのも特徴です。

トースターは食材に直接熱を通していくので焼きムラがでてしまったり、中まで火を通しづらかったりもします。その点、コンベクションオーブンならしっかりと中まで火を通すことができるのでトースターよりは調理の幅が広がります。

オーブンレンジを持っていないから、トースターで代用できる？と思う方はとても多いです。しかし、結論としては「できなくはない」ですがおすすめはしません。オーブンとトースターはそもそも火の伝え方が違うので、色々と手間がかかるからです。

オーブンのように細かな温度設定や予熱ができないトースターでは、庫内の温度設定がうまくいかないという声も多く見られます。あくまで目安ですが、トースターの庫内を200℃に近づけるには1000W前後の強さが必要です。

トースターでお菓子作りをすると、中に火が通る前に表面だけが焦げてしまう可能性がとても高く、アルミホイルを被せるなどの工夫が必要です。快適なお菓子作りを行おうと思うのであれば、オーブンレンジを利用するのがベストです。おすすめのオーブンレンジに関してはこちらの記事をご覧ください。

トースターでできる簡単お菓子レシピを紹介します。ぜひ、参考にしてくださいね。

【材料はこれだけ！】

• 薄力粉80g
• バター40g
• 砂糖35g

【作り方はとっても簡単】

1. 砂糖35g・バター40gをボールに入れる
2. 1を電子レンジで600w/30秒加熱する
3. 2に薄力粉80gを加えてよく混ぜる
4. 混ざったらラップでひとまとめにして棒状にする
5. 厚さ5mm程度に生地をカットする
6. トースターで3~4分加熱したら完成！
   
   

※ 生地が柔らかすぎて切りにくい場合は、生地を少しの間冷蔵庫で寝かしましょう。

【材料はこちら】(1~2人前)

• りんご　1/2個
• グラニュー糖　小さじ1（１人分：小さじ１/２）
• バター　１０g（１人分：５g）
• ラム酒　小さじ１（１人分：小さじ１/２）
• バニラアイス　１個
• シナモンパウダー　適量
  
  

【作り方は超シンプル】

1. リンゴを洗って、くし形に6等分する
2. 耐熱皿に並べて、600Wの電子レンジで３分加熱する
3. グラニュー糖をまんべんなくふりかけ、バターを乗せてラム酒をかける
4. トースターで1300W/5～7分焼く
5. 表面に焼き目が付いたら、アイスを乗せてシナモンをかける

アラジンのトースターはレトロなデザインが特徴で、丸いフォルムとマットカラーが人気を集めています。グリーン・ホワイト・ブラックのカラー展開があり、キッチンの雰囲気に合わせて選ぶことができます。

さらに、アラジンのトースターはトースト以外にもグリルやドリアなどの料理にも使えます。4枚焼きタイプにはグリルパンとレシピが付属しており、料理未経験の方でも様々な料理に挑戦することができます。

トースターはオーブンの代用が可能です。しかし、それぞれ仕組みや特徴が違うため、できることとできないことがあります。そのため、用途に合わせて使い分けるのがおすすめです。それぞれの役割を上手に使って、調理をより楽しいものにしましょう。