縦型（2段）トースターのおすすめランキング｜デメリットは？パナソニック・Toffyも

ほとんどの方はキッチンをできるだけ広々と使いたいと思っていますよね。しかし、実際には狭いキッチンで苦労している人も多いのではないでしょうか。そんな方には2段の縦型トースターがおすすめです。

トースターと言えば幅広の横型が主流ですが、縦のスペースを活用した縦型トースターも注目されています。また、縦型であれば上下で違うものが調理出来るので料理の幅も広がります。しかし、これまで縦型トースターを使ったことがない方は、使い勝手が気になりますよね。

そこで今回は、省スペースに置ける縦型トースターの使い心地や選び方、デメリットを解説します。また、口コミとともにおすすめの商品もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ここでは、縦型トースターの特徴や使用感、デメリットなどをご紹介しますので、縦型トースターにまだあまりなじみのない方は是非チェックしてみてください。

縦型トースターの最大のメリットは省スペースになることですが、さらに「食パン2枚の同時焼き」「食パン1枚＋目玉焼き」などの2段調理が可能なため、調理時間の短縮に役立ちます。また、操作性もシンプルなものが多いので、直感的に使えます。

縦型トースターのデメリットは以下の通りです。

• オートメニュー・スチーム機能などはない
• 横型に比べて選択肢が少ない

縦型トースターはトースター商品全体の1割ほどしかないので、多くの選択肢の中から選びたい方は横型トースターも検討しましょう。

縦型トースターのほとんどは「電熱線方式」のみです。

電熱線トースターの特徴

• 価格が安い昔ながらのトースター
• ファミリー用ですら3,000円台〜と安い
• 遠赤外線でふっくらさせる効果はない

電熱線はトースターでは最もポピュラーなタイプです。

石英のガラス管の中に電熱が入っており、加熱すると全体が赤く色づきます。食材に直接熱が当たり、焦げ目がつきやすくカリカリに焼けるのがポイントです。

ただし、最近の流行りはカーボンやグラファイト素材の遠赤外線効果で、中までふっくら仕上げるトースターのため、流行からは外れる点は否めません。

トーストにプレミアム感は求めないなら、価格がお手頃かつ性能は十分なコストパフォーマンスに優れるトースターが多いです。

その他の加熱方式については、以下の項目で詳しく解説しています。

縦型トースターは2段使用する際と上段(下段)のみ使用する際など、条件によって火力が変わる商品が多いです。上手に使いこなすためには癖を知ることが重要になるので、取扱説明書を確認してから使用しましょう。

縦型トースターは手動でW（ワット数）を選び、火力調整するタイプが多いです。ほかにも弱・中・強と3段階調整や、100〜230℃などダイヤルで調整する商品もあります。

オートメニュー機能とはメニューを選択すると自動で温度や焼き具合を調整してくれる機能ですが、残念ながら縦型トースターにオートメニューが搭載されているものはありません。本体にメニューごとの焼き時間が記載されていることもあるので、そちらを参考にしましょう。

縦型トースターは基本的にパンなら上下1枚ずつの2枚同時焼きとなります。しかし、小型というだけで選んでしまうと、実は1枚焼きだったなどの失敗もあります。1枚焼きも2段式も見た目が小型でおしゃれな商品が多いので、しっかり中まで確認しましょう。

縦型トースターというと上下2段を想像する人がほとんどですが、前後に2枚入れるタイプも存在します。電子レンジの隣に置きたい場合など、奥行きが揃えられるので案外省スペースとなります。

縦型トースターを扱っているメーカーはToffy・コイズミ・Twinbird・アイリスオーヤマ・無印良品などです。残念ながら人気のアラジン・バルミューダなどでは現在のところ取り扱いがありません。

以下のランキングではこれらのメーカーのおすすめの商品を紹介していますので、是非お気に入りの商品を見つけてみてください。

ここからはトースターを選ぶ上で、前提知識を解説します。編集部では実際にトースターを購入した320名を対象に、アンケートを行いました。


単なる選び方の解説だけでなく、購入後のよくある後悔や使ってみないとわからない使用感に関する声についても触れることで、皆さんの購入前の不安を解消できるような内容にしています。

• トースターの購入時に押さえておきたい必須項目
• 人によっては使用感に関わるポイント
• 優先度は低め。気になる人のみチェック推奨

上記の3部構成でどこよりも安心してトースターを選んでいただけますので、ぜひ最後までお付き合いください！

※すぐにおすすめ商品を見たい方は以下のボタンでスキップできます

たった2つのチェックを怠ると失敗する確率がグッと上がります。

その2つのポイントとは、

①トースターのタイプ

②加熱方式

これだけです。拍子抜けするほど簡単ですが、これだけを守れば大きく失敗することはまず無くなります。詳細はこのあと述べますが、

【結論】

• コンパクトさならポップアップトースターも選択肢に
• 電熱線以外の加熱方式なら横型トースターも検討する

これが大きく失敗しないトースター選びの最初のステップです。

それでは詳しく解説していきます。失敗しないためにも【必読】がついた見出しだけは全て目を通してください！

トースターはタイプ選びで、使用用途や価格帯が変わります。

トースターは大きく分けて、


ポップアップトースター
オーブントースター


の2種類です。

2つの違いを簡単に説明すると、以下の通りです。

• ポップアップトースター
  ・4,000円を切るものが多く、奥行きが狭くてコンパクト
  ・シンプルなトースト機能のみ
• オーブントースター
  ・4,000円未満〜20,000円を超えるものまで価格帯が広い
  ・トッピングありのトーストやお惣菜の温めもできる

この記事を読んでいる方は縦型トースターを検討している方が多いと思いますが、ポップアップトースターもコンパクトなので、トーストさえ焼ければいい方はポップアップトースターも検討してみてください。

トースターのグレードは価格帯で3段階に分かれます。

少しでも焼き上がりにこだわりたい方や、

グラタン・クッキー作りなど、調理用途で使用する方は、

最低でも5,000円以上のオーブントースターがおすすめです。

• 5,000円未満：機能は最低限の格安機
  　　　　　　　ポップアップトースターに多い
• 5,000円〜10,000円未満：機能性とのコスパのいい中価格帯
• 10,000〜20,000円台：さらに多機能だがやや大型

格安機の多くはタイマーがついたのみの単機能にとどまりますが、近年は10,000円を超える高級オーブントースターも人気です。

高価格になると搭載ヒーターの質が上がって、トーストがふっくら焼き上がったり、オーブントースターなら調理機能が充実したりします。

縦型トースターは横幅はコンパクトですが、高さが出てきます。

トースターの配置は

左右・背面に4.5cm・天井まで10cm以上

の放熱スペースが必要です。

事前に配置スペースから購入できる外寸を確認しておきましょう。

ただし、高さが25cm未満のオーブントースターは庫内の高さも低く、厚みのあるトーストにトッピングすると天井に汚れがつきやすかったり、グラタン皿が入りきらなかったりします。

天井に手が触れやすく火傷の原因にもなるため、

25cm＋10cmの高さ35cm以上の配置スペースの確保がおすすめです。

はじめに述べた通り、

とにかく予算を抑えたい方（予算5,000円未満）を除いては、

オーブントースターがおすすめです。

ただし、オーブントースターは本体幅30cm程度のものが多く、

放熱スペースを含む、40cm幅程度の配置場所が確保できない場合は、

ほぼ自動的にポップアップトースターになります。

食パントースト以外も使いそうならこれ！

多くの人が「トースター」で真っ先に思い浮かべるタイプで、食パンやロールパン・クロワッサンはもちろん、庫内サイズによってはチルドピザやグラダンも焼けるのがこちら。

オーブントースターの機能で見るべきポイントは最低3点です。

• 2枚焼き or 4枚焼きか
  チルドピザやグラタン2皿を焼くなら庫内の奥行きのある「4枚焼き」を
• 温度(W)切り替えの有無
  焦げやすいロールパンを焼くなら切り替え付き
• 網の隙間の幅
  餅を焼くなら隙間の小さなものを

基本的にこの3点を抑えたうえで、あとはサイズと価格の折り合いのつくものを選べば、まずは失敗しません。

ちなみに価格は、

10,000円以下：スタンダードなヒーターで同時焼き枚数で価格が変わる
10,000円以上：遠赤外線効果のあるヒーターでさくふわ仕上がり

ざっくりわけると、このような傾向があります。

トーストしか焼かないならポップアップトースター！

食パンを縦に挿入して焼き上げるタイプで、レトロでスタイリッシュなフォルムが魅力です。焼きあがると自動でポップアップするため「ポップアップトースター」と呼ばれます。

見た目でわかる通り、基本的に食パンしか焼けません。一部機種は上部にラックをつけてロールパンやベーグル温めはできますが、焦げ目をつけて焼くわけではないため機能としてはおまけ程度です。

• ポップアップトースターをおすすめする人
  ・食パンのトーストしかしない人
  ・ほぼごはん食だがトースト手段は確保しておきたい人
  ・オーブントースターサイズの置き場所が確保できない人

ポップアップトースターの見るべきポイントは以下。

• ポップアップトースターのチェックポイント
  ・1枚焼きか2枚焼きか
  ・パンの厚みの対応(6-8枚切りはほぼ全商品が対応)

パナソニックの機種を筆頭に、遠近のダブル赤外線を利用したハイブリッド機種もあります。これは外から遠赤外線で表面をあたため、近赤外線で中を温める技術です。

遠赤外線のみの機種と比べると食材中央部の温度に差が出るため、中まで熱々になるところがメリットです。

スチーム機能はバルミューダの有名トースター「The Toaster」などに搭載されています。ヒーターの熱でパンの水分が蒸発するを抑えてもっちり仕上げるのが目的ですが、最近では新発売機種は減りつつあります。

スチームを使うと庫内の温度が上がりすぎないため、焦げ目がつかない温度でのお惣菜や揚げ物の温め直しにも活用できます。

スチーム式トースターの特徴

もっとも、「使うたびに給水作業が必要・多少時間がかかる」ため、面倒になって使わなくなったとの声もあります。ご自分に合っているかご検討の上で選択してください。

スチーム機能の中でも特別なのが、シャープのヘルシオグリエに採用されている「過熱水蒸気式」です。

シャープのオーブンレンジである「ヘルシオ」と同じ過熱水蒸気式で、100℃以上に熱した水で焼くトースターです。

特に過熱水蒸気の効果を感じやすいと言われているのは、「揚げ物あたため」と「冷凍食パンのトースター」です。この2つの比重が高い使い方なら買って損はしません。

トースターの中には、「コンベクションオーブン」「コンベクショントースター」と呼ばれる機種もあります。

内部にファンを搭載しており、コンベクション(熱風)を使う時のみ機能をONにします。トースト機能は通常通り使用可能で＋熱風調理でマルチに使える、という位置付けの商品です。

肝心の熱風調理で何ができるかですが、ノンフライヤーとして揚げ物調理などが可能です。もちろん通常コンベクションオーブンで調理するようなケーキやパンも、ムラなく焼き上がります。

パン専用トースターというよりかは、調理器具としてのオーブントースターをお探しの方用の機種です。

お手入れしやすいトースターの特徴としては、

• 網が外せる
• パンくずトレーが引き出せる
• スチーム管など余計なパーツがない

などですが、極端な格安トースター以外はほぼ搭載している機能です。


象印には「扉が外せるトースター」がありますが、縦型トースターをラインナップしていないため縦型トースターのお手入れのしやすさはほぼ同じと言えます。

縦型トースターのお手入れはほぼ同じ…と身も蓋もない回答をしましたが、トースターに関しては「使い方」「お手入れ頻度」が掃除しやすさに直結します。

掃除が楽になる使い方とは？

1. チーズやバターにケチャップマヨネーズなどを使うときは必ずアルミホイルを敷く。
   ▶︎庫内に落ちると焦げ付きの原因に
   
   
2. 庫内天井につかない高さを守る
   ▶︎天井は非常に掃除しにくい！

掃除が楽になるお手入れ頻度とは？

1. 汚れた場所だけをちょこちょこ掃除。
   ▶︎面倒な掃除までは不要。さっと拭いてこびりつきを防止

実はトースター庫内の汚れのほとんどが、チーズやソースといった油分の「焦げ付き」です。食パンの加熱だけなら、パンクズ以外は出ません。

焦げ付きに加熱を繰り返すことでしつこい汚れとなる前に、さっと掃除をする習慣をつけてください。これがお手入れを楽にする手段です。

ムラなくトーストするための温度制御機能は、商品ランクによって違いがあります。

• 10,000円以下のトースター
  ・庫内の壁面加工で熱反射率を高める…ディンプル加工など
  ・1〜2枚焼き/3〜4枚焼きとコースを使い分けて点火ヒーターをずらす
• 10,000円以上のトースター
  ・マイコンでヒーター制御をすることで、温度・焼き色調整

お手頃なトースターはコストの面でマイコンを搭載する余地がないため、庫内の加工やヒーターの位置といった物理的な方法で焼きムラを解決します。

要するに、安い機種には火事を防ぐためのサーモスタット以外は、「温度制御機能」自体ありません。

食材に合わせた調整をしたい場合はマイコン制御のトースターがおすすめですが、金額が一気に上がるため、予算との兼ね合いになります。

トースターの火力は消費電力（W）で表します。1000W程度が一般的で、早く焼けるものをお探しの方には1200Wに対応しているものがおすすめです。

ただし、格安トースターにはこれらの火力調節や温度調節のない機種があります。しかし、トースト以外の用途が少しでもあるなら温度調節できた方が使いやすいでしょう。

表示は以下のように、機種によって変わります。

一昔前はワット表示が多かったものの、最近は温度表示のタイプが多いです。またミドルランク以上では最大温度250℃が主流です。

ちなみに、温度調節が必要になるのはトースターや餅ではありません。頻度の高いのは以下のようなもの。

※トーストは一番高火力でOK

トーストしかしないなら温度調節機能は不要ですが、それ以外に利用するなら必要な機能です。

トースターでレシピ調理をするなら、10〜20℃刻みで温度調節ができるものがおすすめです。

トースターのデザインは気に入ったものなら気にしなくて大丈夫…と言いたいところですが、キッチンの色やキッチン家電との兼ね合いは、考慮しておくと後悔が少ないです。

トースターは比較的機能が単純な分壊れにくいため、電化製品の寿命である10年はもつ商品が多いです。そのため、そう頻繁には買い換えません。だからこそ、キッチンに置いて違和感のある色味は避けたいところです。

以下の記事ではおしゃれなトースターを紹介しています。こちらもぜひ参考にしてください。

調理モード・オートメニューは高級機に搭載されることが多いですが、気にしなくてよかったと感じている人が多いです。

『調理メニュー』はトースターで調理をする機能で、比較的高級機に搭載されます。しかし、トースターの調理メニューや付録レシピを使用する人の割合は少ないです。最近は調理家電も増えており、トースターでわざわざ調理する理由は薄いでしょう。

『オートメニュー』は火力・時間設置済でワンタッチで加熱スタートする機能。たとえば「トースト」ボタンを押すだけでスタートします。しかし、実際問題は「つまみを3分に合わすだけ」でスタートするため、元々手間は少ないです。

そのため、特別調理モードやオートメニューを重視する、という選び方は推奨しません。欲しい機種に搭載されていたから使う、程度の考え方で十分です。

トースターの操作性は高級機以外はどれも同じです。火力を合わせた上で、加熱時間のつまみを回します。

トースターの前面に必ず、目ぼしいパンやピザ・グラタンの火力と加熱時間の記載があるため、迷うことはまずありません。

ただし、高級機になると液晶画面表示になり、中にはロータリースイッチを採用するタイプもあります。問題となるのはご年配の方が使う時で、使い慣れた操作からかけ離れると使いにくいと感じる場合もあります。

トースター選びでタイマー機能は気にする必要はありません。

機種によっては30分タイマーを採用している場合もありますが、実際にトースターを30分稼働させる事態は稀です。そのため、特に選び方の要素として重要視する理由はありません。

キッチンにすっきり置ける縦型トースターをさらにコンパクトに配置したいなら、トースターラックの利用がおすすめです。キッチンを賢く省スペースに活用できるラックが販売されています。

キッチンラックの素材や種類はさまざまで、インテリアや好みに合わせて選べます。キッチンスペースの確保に便利なトースターラックについては下のリンクより詳しくご紹介しています。ぜひチェックしてみてください。

見た目にもおしゃれでスマートな縦型トースターは、キッチンの貴重なスペースを有効活用するのに最適です。自宅に置けるぴったりサイズで、機能性も納得の商品を選びましょう。美味しい朝食が食べられますよ。