電子レンジの置き場所｜電子レンジの上にトースター置いても大丈夫？直置きはだめ？

キッチンには炊飯器・電子レンジ・オーブンなど多くの家電を置くため、トースターを新しく置こうと思っても、スペースの確保に困る方も多いのではないでしょうか。トースターは奥行もあるため、ある程度のスペースが必要になります。

トースターを稼働すると熱が発生するので、火災の危険性を考慮して置き場所は慎重に検討しなければなりません。しかし、条件を満たして安全を確保すれば、トースターを置ける場所の候補を増やせるのです。

そこで今回は、トースターを安全に置くためのポイントや使いやすい置き方、また便利な収納ラックをご紹介します。電子レンジの上や冷蔵庫の上に直置きできるのかといった疑問にもお答えしますので、ぜひ参考にしてください。

食材を焼いて熱を発するトースターは、放熱スペースを十分に確保する必要があります。天面はもちろん、背面や側面も余裕を持って設置しましょう。製品によって異なりますが、周りに10～20cm程度のスペースが必要になります。

もしもスペースを作らずに置いて使った場合、トースターに熱負荷がかかり設定温度を満たさず、食品が思うように焼けない可能性があります。どうしてもスペースを確保できない場合は、使用する時だけ開けた場所へ移動させるなどの工夫が必要です。

しかし、実際には何センチのスペースを空けたらいいのか、分からない方も多いですよね。実は、消防法には具体的な設置基準があるのです。以下では、その設置基準を紹介します。しっかりとスペースを確保して使用するようにしてください。

【消防法の設置基準】

• トースターの側面（左右と後ろ）：4.5cm以上空ける
• 上面：10cm以上空ける
• 全面及び、側面の一方は開放する

トースターを使用する時は、少なからず火傷をする危険性が伴います。あまり高い位置に置いてしまうと、アツアツの食品を取り出す時に手探りになってしまい、とても危険です。

かと言って位置が低すぎると、取り出すたびにかがむ必要があります。あまり使用しないのであればそれほど問題ではありませんが、毎朝使う方などは腰への負担が気になります。

大体目線から腰ほどの高さであれば使いやすいと言われています。もし可能であれば、その高さを確保できる場所に設置しましょう。

家電製品が集まっている場所では、その分多くのコンセントを使います。それぞれのコンセントをどこに繋げ、ケーブルをどのように通すのかなども把握する必要があります。

場合によっては、コンセントタップや延長コードも必要となります。どうしてもそれらが必要な時は定格(電気容量の上限)を確認し、タコ足配線を避けるようにしましょう。

ケーブルを目に付く場所に配線せざるを得ない場合、見栄えを気にする方もいると思います、そんな時はケーブルを保護しすっきりと収納できる、フラットモールを使用しましょう。

冷蔵庫は庫内を冷やす時に熱を発します。この熱を逃がすスペースが十分に確保できていれば、冷蔵庫の上に置いても問題はありません。ただし、必要な放熱スペースがどれくらいかは冷蔵庫によって異なるため、上に置く前に説明書をよく確認しておきましょう。

国内で流通しているほとんどの冷蔵庫は、天板が耐熱性となっています。しかし、海外製やひと昔前の製品の場合は耐熱性を持っていないものもあるので、あわせてよくご確認ください。

「電子レンジの上にトースター置いても大丈夫？」と思う方も多いですが、電子レンジは使用中熱を発するため、直置きは基本的にNGです。電子レンジによって設置方法は異なるものの、トースター同様に10～20cmほどのスペースが必要となります。

収納ラックを使って十分なスペースが確保できれば、電子レンジ上のスペースを使ってトースターを設置できます。電子レンジ内には庫内の換気をするための吸気口・排気口があるので、その部分に布巾などを置かないよう気を付けましょう。

収納の都合上、カラーボックスの中にトースターを置きたいと考えている方もいますよね。実は、カラーボックス内にトースターを置いて使用するのは大変危険です。なぜならば、カラーボックスは燃えやすい家具の一つなので、火災につながる可能性があるからです。

カラーボックス以外にも、ビニール製のものや樹脂製のものも火災につながる危険があります。近くに燃えやすいものがないかを確認した上で、トースターを置くようにしましょう。

ブレッドケースを利用している方や、パンをよく食べる方などであればブレッドケースの上に置くことも選択肢の一つです。ただし、ブレッドケース本体が熱に弱いタイプの素材を使用している場合は、避けたほうがいいです。

ラックを使えば、トースターの上や下のスペースを手軽に利用できます。炊飯器やポットなど、他の調理家電もまとめて設置できるラックもあるので、スペースが限られている一人暮らしの部屋でもキッチンを広く使えて便利です。

トースターラックには、平らな面に置く安定感に優れたタイプと、電子レンジの上などデッドスペースに置くタイプの、主に2種類があります。

電子レンジの上に直置きするタイプのラックを選ぶ時には、サイズの確認を慎重に行いましょう。ラックのサイズが電子レンジと同等かそれ以上になると、上に乗せて使用できません。また、燃えやすい木製・樹脂製のラックは選ばないようにしましょう。

トースターをキッチンワゴンに乗せている方も多く、使いやすい場所にワゴンごと移動ができます。オシャレなデザインで、見た目にも映えるタイプが人気となっています。

中には作業台として使えるものもあり、キッチンが狭く調理や盛り付けがしづらい家ではとても役立ちます。組み立て不要の折り畳み式ワゴンなど、使い勝手のいいタイプもあります。

L字型のキッチンカウンターはコーナー部分がデッドスペースになりがちで、これといった使い道もなく最大の難点とも言われています。この部分にトースターを置くことで、デッドスペースが活かせます。

取り出す高さもちょうどよく、トースターがシンクやコンロの近くにあると調理を効率的に行えます。また斜めに設置すればトースター前に皿を置くスペースもできるので、盛り付ける時も便利です。

テーブルの上などにスペースがあるなら、使う時だけトースターを持ってくるか、常にトースターを食卓に置いておくのも一つの手です。朝食のパンが焼き上がる様子を椅子に座りながら待つのも雰囲気があり、おすすめです。

トースターの中には美しいミラー仕様のタイプもあり、空間を広く感じさせ食卓を優雅に彩ります。

キッチン家電をまとめて収納したいのなら、レンジボード(棚)がおすすめです。レンジボードには、引き出し・開き戸が付き収納や食器棚を兼ねたタイプと、キッチン家電だけを置くラック収納タイプがあります。

レンジボードは横幅があり、高さも大きいものだと2mほどあるため、キッチンに合ったサイズを選ぶ必要があります。高さのないロータイプのものであれば窓をふさがず、圧迫感がありません。

製品によってはコンセントが付いていたり、背面にコードを通す穴が開いています。複数のキッチン家電を収納する時は、コンセントの位置関係も確認しておきましょう。

既製品でほしいサイズがないときや、インテリアなどに合わない場合などはDIYがおすすめです。自分の好きなサイズや色で作れるので、シンデレラフィットするものが作れます。

壁に棚を作ったり、ラックを作ったりとDIYであればレイアウトも自由です。材料もホームセンターなどで揃えれば、安く済む可能性もあります。

収納に便利なトースターラックですが、ニトリや無印良品でも販売されています。ここでは各社の商品の特徴や、購入方法をご紹介します。

「お値段以上」で有名な二トリでは、組み立てが簡単でシンプルなデザインのトースターラックが展開されています。耐久性に優れたスチール製の製品もあるのでぜひチェックしてみてください。こちらは、店舗へ足を運んで購入するほかに、オンラインサイトでの購入も可能です。

無印良品では、トースター専用のラックはまだないようですが、マルチに使えるラックが販売されています。インテリアにも合わせやすいデザインですので、おしゃれなラックを探している方にはおすすめです。こちらも店舗の他に、オンラインサイトで購入できます。

トースターをどのくらいの頻度で使用するのか、家族で誰がよく使うのかなどによっても、最適な置き場所は変わってきます。収納ラックを使えば新しい収納スペースができ、キッチン内をさらにすっきりと整理できます。ぜひ生活スタイルに合ったトースターの置き場所を見つけてみてください。